横須賀スタジアムから急な坂を登り続けること約15分…。
看板もなく、知らないとそこがカフェとは認識できない、少し古い戸建てのような外観。
その扉の向こうは…憩いの空間でした。
ジブリの世界にいる感覚
「Tsukikoya Coffee Roaster」
生い茂る草木、古風な木造、少し暗がりな店内を照らす自然光…。
ジブリの世界を代表するそのイメージがそのままこのカフェでは再現されていました。
（意図して再現されていたのかは分かりません）
確実に庭のどこかにアリエッティがいるだろうし、縁側の下を覗いたら中トトロと小トトロがどんぐりを集めてるだろうし、キツネリスが仲良く走り回っているだろうし…。
そんな妄想が一瞬で繰り広げられるほど、和が作り出す神秘的な空気がそこにはありました。
お店の中は全て畳。
玄関で靴を脱ぎ、下駄箱にしまっておきます。
靴を脱いで上がれるのってすごく日本らしくて落ち着くのは私だけでしょうか。
床と一体になれている感覚が好きなのです。
このカフェの一部になれたみたい。
ソファのような低い椅子に座る席、背筋を伸ばすような安定した椅子に座る席。
自分の好きな場所を選んで、カウンターまで行ってオーダーしてお会計をします。
お店の方が本当に気さくでお話もしてくれて、そこにも癒しポイントがあります。
このカフェにぴったりの雰囲気をお持ちの方です。
こだわりのコーヒーをいただく
カフェかお食事かを選ぶことができます。
コーヒーは温かいものも水出しのものもあるようで、おすすめして頂いたグアテマラのアイスコーヒーと、ガトーショコラをオーダー。
私事ですが、甘くて柔らかいものが食べられないのです…。
ガトーショコラは甘いけど苦味もあって固めなので、好きです（笑）
ちなみにこの時はあまり時間がなかったので、早めに出てくるものを聞いたらガトーショコラかレアチーズケーキと教えて頂きました。
しっかり濃厚、甘いものが苦手な私でも最後まで美味しく頂けました。
食べ切っても気持ち悪くならない、これかなりの高ポイントです。
本当にありがとうございました。
クリームも甘くないのでクリームをつけてもよし、イチゴのシロップをつけてもよし、そのままでももちろんよし。
ガトーショコラ好きは絶対にご満足頂けます。
そしてこれに相性抜群なのが、グアテマラのアイスコーヒー。
コーヒーは詳しくはないですが、苦すぎず深みのある絶妙なバランスのコーヒーが最高に美味しかったです。
これも私事ですが、カフェインがダメなのです…。
いつもディカフェを頼むのですが、今回は完全に忘れていました。（案の定少し症状は出ました（笑））
ただ、8月の猛暑の中頑張って坂を登って汗だくになった後のこのアイスコーヒーはさらに美味しいです。
ケーキの甘みとコーヒーの苦味のハーモニーが、口をお腹と心を満たしてくれました。
身を預けたくなる居心地の良さ
このカフェが作り出すなんとも言えない雰囲気は、ここから離れられなくなるという魔法をかけてきます。
静かに流れる音楽も、蝉の鳴き声も、風に揺れる木々の影も、全てが自分を包み込んでくれるような感覚。
ケーキとコーヒーを頂きながら考え事をしていたら、泣きそうになりました。
抱えていることも、全部肯定してくれるような感じ。
ずっと、「うんうん」って優しく聞いてくれているような感じ。
笑ったら笑ってくれるし、泣いたら泣いてくれる。
そんな人、周りにいませんか？
私がそんなことを考えていたとは、お店の方が知る由もなく（笑）
でも、泣きそうになりながらも美味しさにハッとさせられながら頂いておりました。
ここまでカフェに惚れたのは、初めてかもしれないです。
山を登った甲斐、大有りでした。
山を登り切ったら一望できる、スカスタと海
横須賀で予想外な癒しを
横須賀のイメージと言えば、海、スカジャン、米軍基地。
横須賀のことを全く知らないなということに気付かされました。
まさかこんな憩いの空間があったとは。
横須賀スタジアムで試合を観る前、観た後、必ずこのカフェの存在を思い出してください。
試合観戦だけして帰るのはもったいなすぎます。
試合が無くても、ぜひ横須賀開拓の一歩目としてこちらに訪れてみてください。
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山の上店 CAFE
〒237-0062
神奈川県横須賀市浦郷町３丁目５１
TEL：046-876-8988
