Yokohama

【球場】初のウィング席。球団のセンスが光る横浜スタジアム

 

横浜と言えば生粋のデートスポットというイメージがある方、多いですよね。

みなとみらいのレストラン、観覧車、赤レンガ、横浜中華街、山下公園…。

東京ではないけれど、東京に近くて味のある、レトロ感のある都会に行きたい、という人が多いような気がします。

そんなみなさん、横浜スタジアムにも行ったことありますか?

 

大きく成長する横浜スタジアム

JRもしくは地下鉄ブルーラインの関内駅を降りて、人の波に従って歩いて行くと、そこにあるのは横浜スタジアム。

白を基調に、チームカラーの青で色付けされてあるこの球場は、1874年から歴史が始まっており、改修に改修を重ねて今の綺麗な球場が出来上がっています。

元々は株式会社横浜スタジアムが運営していましたが、2016年にその株式会社横浜スタジアムを株式会社横浜DeNAベイスターズが買収しました。

ちなみにその経緯はこちらに書かれています。

『空気の作り方』
著:池田純

 

横浜DeNAベイスターズの前社長が執筆したこの本は本当に面白くて、野球に興味のない方でもマーケティングを自然と学べるのでとてもおすすめ。

横浜スタジアムの買収は不可能と言われ続けていましたが、これを池田前社長が実現させ、「コミュニティボールパーク化構想」が始まり、横浜スタジアムを含めその周囲はどんどん成長しています。

球場内だけでは終わらない魅力

オフシーズンでも、この球場の周りを歩いてみたくなってしまいます。

球場の周りはレンガ調の建物が多く”横浜らしさ”を醸し出してくれ、公園の存在が心を穏やかにしてくれる…。

そんな空気感が、この球場の魅力でもあります。

まずは公園。

横浜の公園と言えば山下公園ですが、そこまで行かなくてもこの球場が入っている横浜公園は、充分な癒しをくれるのです。

試合前はここでリラックスしたり子供を遊ばせたり友人と話したり…という人が多いよう。

これなら早めに球場に着いてしまっても、試合開始までのんびりと待つことができますね。

 

そしてここには是非行って欲しい…というのが、横浜公園を出てすぐのレンガの建物に入っている、「+B」と「boulevard cafe &9」。

詳しくは別の記事に書いてありますが、野球をライフスタイルに取り入れたいというアパレル・雑貨のショップと、野球をモチーフにしたおしゃれなカフェ。

ここはもう、野球好きな人や野球を好きになり始めた人にとっては天国のようなスポットです。

横浜でしか見られないので、本当に必見です。

 

そして、球場に入場する前にぐるっと回ってみてください。

ベイスターズのグッズショップがおしゃれです。スタイリッシュです。かっこいいです。

こういうショップはもう、「チームのグッズを売っていますよ」というだけではなく「中に入ったら面白いことがあるよ」という雰囲気を出していないと魅力的とは言えません。

チームのファンはグッズショップというだけでも入って行くかもしれませんが、初めて観戦に来たけど何かいいの売ってるかな?という人を誘い込むようなショップが、きっと必要です。

それから2020年9月29日にオープンしたハンバーガーショップ「BALLPARK BURGER &9」。

せっかく球場に来たからテイクアウトして球場内で食べたいけど、この店内で食べてみてもニューヨーカー気分を味わえそうでいいですね。

私はテイクアウトしたので、こちらの記事をご覧ください。

ウィング席を体感!

今回どの席を選んだかというと、レフト側のウィング席。

ウィング席は、最近増設された上の方の席です。

2019年にライト側、2020年にレフト側が完成しました。

レフト側から見たライト側のウィング席はこんな感じ。

球場の外から見た時はこんな感じ。

そびえ立ってます。

 

レフト側のウィング席はJR関内駅から横浜スタジアムに着いたらそのまま目の前にあるゲートから入ります。

そして、ひたすら階段で上に上がって行くのです…。

4階まで上がったかな。

夏は汗だくになるかもしれないですね。

でも、そこからの景色は想像を超えてテンションが上がるものでした。

斜面は急なので座席までの階段が若干怖いですが、その分前の人の頭が気にならないので試合が見やすい!

もちろん内野席からは遠いので選手は遠くなりますが、それでももっと疎外感を感じるかと思ったらそのようなことは全くなく、ただの「安くて見やすくてレフト側のホームランがすぐそこに見られて臨場感があって席にゆとりがある席」でした。

臨場感があるというのは、すぐ後ろにスピーカーがあるからかもしれないです。

『空気の作り方』にも書いてありますが、ベイスターズが音響にこだわったのにも理由があります。

そのこだわりの音響を直に感じることができる、なんだかんだでとても良い席でした。

この日座ったのはウィングフロント席の「45段399番」(3,510円)。

ドリンクホルダーもちゃんとあります。

余談ですが、横浜スタジアムの好きなところの一つで、内野の一塁側は「BAY SIDE」、三塁側は「STAR SIDE」と呼ばれています。

一塁側、三塁側、ホーム、ビジターと分けられるより、この球場のBAY SIDEで見るのかSTAR SIDEで見るのか、という方が、気分がいい気がします。

もし席で悩んでいたら、このウィング席を一度試してみてください。

選手までセンスがいい気がする

球場、球団のセンスもいいのは伝わってくるのですが、選手もセンスがいいからこそそれが成り立っているのでは、と思います。

選手のセンスとは。

基本的にユニホームや練習着の姿しか見ませんが、なんとなく、他の球団よりおしゃれオーラが漂っているのです。

抽象的な言い方で申し訳ないですが、佇まい、着こなし、髪型…などなど。

ここではひとまずプレーの話は置いておきます。

佐野選手の打率が恐ろしいとか、梶谷選手の守備範囲が広いとかは、置いておきます。

選手のセンスがいいからこそ、見ていて飽きないのです。

私が一番感じたのは、選手の選曲のセンスです。

有名なのは、「ヤスアキジャンプ」と呼ばれている、Zombie Nationの『Kernkraft400』に合わせて山崎康晃選手がリリーフカーに乗って登場する時の、ファンが総出で行うジャンプ。※感染防止のため今は行われていません。

※写真は違う選手です

横浜スタジアムならではの投手の登場シーンにこの曲を使われると、ゾクゾクがすごいのです。

私が4年前に初めて横浜スタジアムで観戦した時(立ち見)、ヤスアキジャンプというものを初めて目にしましたが、この曲と共にファンがざわざわと立ち始めジャンプを始めた時には「こんなに惚れ込める登場シーンって存在するのか!」と、その後毎日のように曲を聴いていました。

今回訪れた時は、進撃の巨人の初期の主題歌と共に国吉選手がリリーフカーで登場し、ベイスターズの選手はやっぱり何か違う!と確信しました。

他の選手も、とにかく知らなくてもファンが盛り上がれる曲を自然と選んでいるのです。

プレーだけでなく、そういったところからファンを惹きつけられるベイスターズは、一言でまとめると格好良いです。

選曲関しては、試合前のBGMにも球団はこだわっていて、MLBを観に来ているかのような気分になります。

このセンスの件は…実際に観に行かないと伝わらないかもしれないです(笑)

横浜スタジアムのファンより

個人的には、一番思い入れがあり愛着のある球場は別であるのですが、横浜スタジアムは周辺を含め魅力的で気付いたら球場のファンになっていました。

冬に来ても試合も無いし人もいないのに、わざわざ見に来てしまうほど。

冬はそもそも横浜自体が綺麗に輝くので、せっかく横浜に行くのだからというのを口実に、どうしてもここに来てしまいます。

ホームランが出た時に打ち上げられる、アメリカのような花火を見に、横浜スタジアムで観戦してみてください。

 

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横浜スタジアム

〒231-0022
神奈川県横浜市中区横浜公園