オリックスバッファローズの拠点である京セラドーム。
野球の試合はもちろん、様々なイベント会場としても使われています。
私が訪れた日は東方神起のツアー中で、ライブを待ちわびている女性陣の熱気にドーム前駅付近は包まれていました。
野球の試合でもイベントでも、人が多くごった返す中で、やっぱり落ち着く場所は欲しいですよね。
大阪という喧騒を忘れさせてくれる大人すぎる珈琲屋さん。
コーヒー屋さんではなく珈琲屋さん。
京セラドームから徒歩10分ほどのところに、その隠れ家は存在していました。
大きな声で話せないですけど…
井尻珈琲焙煎所。
大正駅のすぐそば、路地裏にひっそりと佇んでいるお店。
中に入って最初にマスターに言われたことは、
「大きな声で話せないですけどいいですか?」
店内はセンスのいいジャズのレコードが流れていて、大声で盛り上がる人は皆無。
マスターと会話を楽しむおひとりさまの常連さんや、友人とコーヒーを楽しんでいる女性など。
雰囲気を味わいに来ている人、コーヒーの奥深さを楽しんでいる人、
そんな人たちばかりだから、この暗がりで静かな空気は間違っても壊せません。
珈琲と学び
店内には本棚が置いてあって、なかなか自分では手に取らないような、見たことのない興味深い本がたくさん。
哲学的な本が好みな友人は興奮気味。
『ホホホ座の反省文』(著:山下賢二、松本伸哉)という一冊が気になったようです。
「この雰囲気と本の種類、芸人の又吉さんが好きそうな場所だね」と話していました。
気になるコーヒーの味。
もちろん、と言ってしまうが、美味しい。
“ペーパードリップ“と”ネルドリップ“の2つから選んでオーダー。
飲み比べてみましたが、まだまだ舌が大人になれない私には違いが分からず。。
ただ、目の前で時間をかけて丁寧にドリップしてくれるマスターから頂いたこの一杯は、苦すぎず濃すぎず、理想的なブラックコーヒーの味でした。
途中で頂いた金平糖が、どこか懐かしく、とても愛おしく、コーヒーに優しく甘みを足してくれました。
喧騒の中の静けさ
陳腐な表現になってしまいますが、「コーヒー一杯500円」が高いと思わなかったのは初めてでした。
素晴らしい味と、素敵な店内に心を満たされた、そんな時間。
京セラドームで盛り上がる前、盛り上がった後、大人なデートにもオススメな珈琲焙煎所です。
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大阪市大正区三軒家東1-4-11
Tel. 06-7503-5782