Oakland

【球場】野球好きには絶対体験してほしいリングセントラルコロシアムのVIP席

 

今回、今までの人生で最高の野球観戦を味わうことができました。

それが『RingCentral Coliseum』という球場。
オークランドアスレチックスの本拠地で、サンフランシスコの隣町オークランドにあります。
(Oakland Coliseum オークランドコロシアムとも呼ばれますね)
2023年シーズンからは、藤浪晋太郎選手がアスレチックスに所属することになったと先日発表がありました^^

普通の席を選んでいたら、もしかしたらいつも通りの楽しくてエキサイティングな野球観戦になったかもしれないのですが、今回は特別。

『Diamond Level』というバックネット裏の席を選んでみたら……
そこは想像を遥かに超えた、VIP席でした。

 

リングセントラルコロシアムという球場

入場はどのゲートからでも問題無さそうだったので、ひとまず D GATEから入場してみました。

 

 

バックネット裏の席だというのは分かっていたので、そちらへ向かってコンコースを歩いていきます。

もう全体が緑、緑、緑。
やっぱり球場内や観客の服装がチームカラーで統一されていると、まとまりがあって綺麗に見えますね。

 

 

他の球場と同じように、たくさんのジャンクフードが売られていました。
久しぶりにアメリカの球場の空気を感じて、私のボルテージはどんどん上がっていきます。

 

 

どこの球場でも、ケチャップとマスタードがコンコースに設置してあります。
購入したフレンチフライやホットドッグに好きなだけトッピングできるので、お好みの味に調整して楽しんでみてくださいね。

 

 

グラウンド全体を見渡してみると、やっぱり広いなあ!と思います。
グラインド自体が広いというより、客席の数が多すぎて日本より確実に大きい球場に見えるのです。
そしてやっぱり屋根の無い球場は開放感があって好きですね…暑すぎたけれども。
※暑いというより熱いというレベルです。

 

 

緑で埋め尽くされた客席がきれい。
MLBは地元密着型のビジネスを展開しているので、地元ファンが大量に球場に訪れるのですね。
美しい眺めです…。

 

 

Diamond Levelの場所が分からなかったのでスタッフの方に聞いてみると、とても丁寧に案内してくれました。
そして「Have fun!」と笑顔で一言。

ここの球場では、ゲートの外で案内してくれていた方、セキュリティ、チケット確認の方、物販の方、後述するDiamond Level担当の方々など、色んなスタッフの方に質問したり軽く談笑したりしたのですが、全員から「今日の野球観戦の時間を楽しんで!」という気持ちが全員から伝わってくるなと感じました。

これは日本では正直感じたことがありません…。
日本での案内は丁寧で的確ですが、少し機械的だなと思います。
悪いことだとは思っていないしそれが普通だと思っていたので、アメリカのこのエンターテインメントをスタッフから作り出してくれている雰囲気がとても気に入った、というお話です^^

余談ですが「Have fun」という言葉、すごく好きです。
とてもシンプルで、短くて、希望を感じて心が明るくなる言葉だなと数年前からお気に入りの言葉です。

 

Diamond Levelの入口

案内された通りコンコースを進むと、113通路と114通路の間の反対側に!

 

Diamond Levelの入口を発見しました。

 

看板の先に進むと、扉の向こうにおじさまが待っています。
ここでチケットを見せれば無事通過することができるのですが、このおじさまがまたナイスなおじさまで…。

「ここは初めて?」と聞かれ、頷くと別のスタッフを呼んで「この子初めてだから連れて行ってあげて!」と。

え、球場でそんな対応されることあるの?と少し困惑。
なぜならこの時はまだ私は”ただのバックネット裏の席”としか思っていなかったので…。

 

 

連れて行かれた先に、受付がありました。
ここで緑のリストバンドをもらい、席のシステムを説明してもらいます。

・球場内の飲食物は全て無料
・アルコールは3杯まで無料
・サーバーがオーダーしたものを持ってきてくれる
・席と球場内の別の場所は行ったり来たりし放題

などなど…。
ここで、「あ、”ただのバックネット裏の席”ではない」と完全に気が付きます(笑)

 

 

受付にいた女性のスタッフの方がとても優しいおばさまでした。

サインをもらうためにショップでボールを買ってきたのですが、ケースが開けられず「開け方知ってる?」と聞いたら、「知ってる人に聞いてくる!」と走ってどこかへ。
10分くらいして走って帰ってきて、「7人に聞いたけど開けられなかったから他の人に聞いてくる!」とまた走って反対方向へ。
そして5分後、ケースから出したボールを掲げて走って戻ってきました。

すごく時間がかかったけれど、一緒に待っていた受付の男性と一緒に爆笑しながら拍手しておばさまを迎えるという、楽しいひとときを過ごしました(笑)

そういう方々が受付を担当しています!

 

受付の近くに、Diamond Level専用のトイレも用意されていました。
どの球場のトイレよりもちゃんと綺麗なトイレで、並ぶこともないので、こんなにストレスフリーなことは無いな…と感動。

 

 

席に向かうためにここの階段を降りていくのですが、この先の通路は撮影不可。

なぜなら………

 

 

選手やアンパイアと同じ通路を使用するからです。

通路を歩いている時に、真横をニューヨークヤンキースのゲリット・コール選手が歩いていて、目があった瞬間に にこっ^^としてくれて、私はその瞬間完全に惚れました。

ちなみにゲリット・コール選手は、2019年12月にヤンキースと投手史上最高額の9年総額3億2400万ドルで契約合意をしており、これは当時日本のプロ野球選手の年俸総額よりも多いと言われていた程驚愕の金額です。

そんなビッグすぎる選手と同じところを同時に歩けるだなんて…もうこの瞬間から興奮が止まりません。

 

席からの眺めは…

さて、席についてさらに興奮が爆発です。
目の前に、私の一番好きな選手アーロン・ジャッジ選手がいらっしゃったのです。

ただでさえ大きい体なのに、バックネット裏のこの席から見るととてつもなく大きい!!

この時はちょうど次ホームランを打てば50号というタイミングだったので、ジャッジ選手が出てくる度に両チームともファンが大盛り上がり。
球場全体が、ジャッジ選手の記録更新に期待を寄せていました。

 

 

ちなみに実は過去にもっと近い距離に近寄れたことがあるのですが、その時はまだファンにはなっていなかったので…改めてここで間近でお目にかかれて大変光栄でした。

 

メジャーリーガーをこの距離で見られるなんて、本当に幸せ。

 

 

グラウンドの眺めはこんな感じ。
選手と同じ目線の高さなので、迫力満点の試合観戦をすることができます。

 

 

選手の表情もよく見えていい!
ドナルドソンのニヒルな笑みがかっこよかったなあ。

 

 

イニング間で突然現れて走っていたこの人たちも、目の前で見ることができます(笑)

 

 

今回購入したチケットは
Regular Diamond Level
Section:DL Row:2 Seat:6
$340(+手数料$15)

円安だったので、日本円に換算すると49,211円。
…野球を観るのにこんな高額出したことありません(笑)

ちなみにこの球場で一番安価な席は、センターの最上階席。
ここは普段の試合中はカバーがかけられていて使用していないらしく、ポストシーズンなど特別な時にのみ解放されるようです。

Cheapest ticketに特別感があるって、いいですね。

 

 

席の座り心地は…

椅子自体は普通の椅子ですが、座り心地は良かったです。
前後左右ゆとりがあるので、日本の球場のように窮屈な思いはしませんでした。

そもそも、アメリカは体の大きい方が多いので席にはゆとりがあるのでしょう。
小柄な日本人にはとてもありがたいことです。

最前列の真ん中のお兄さんがこの日のムードメーカーで、Diamond Level全体を盛り上げていました。

 

 

もちろんドリンクホルダーもしっかり付いています。
2〜3本まとめて水のペットボトルをくれる時もあるので、地面に飲み物を置くことも多いですが(笑)

 

 

一つ上の段が、通常のバックネット裏席。
ここも十分見晴らしのいい席だと思います。
もしかしたら、Diamond Levelよりも試合自体は見やすい可能性はあるかもしれないですね。

目線は少し上になりますが、特等席でゆったりと試合観戦したい方にはちょうどいい席だと思います。

ただ、どちらの席も言えることですが、直射日光が熱くて仕方ないです。
背中側からずっと照らされているので、日焼け対策はしっかりしておくのが吉です。

 

 

ひとつだけ残念なのが、席の下が異様に汚い(笑)
ホットドッグのソーセージだけ食べて、パンは捨てられている……
いくら食べ放題だからと言って、これは頂けないですね!(泣)
このDiamond Levelだけで毎試合どれだけのフードロスが発生しているのだろう…。

こういうことが減ることを願っています。

 

 

VIP扱いのDiamond Level

説明は受けていたけど、実際に席に着いてからやっとどれだけいい対応をしてくれるのかを実感できました。

そこにあったのはドリンクとフードのメニュー表。
スナックやデザートまで!たくさんある!
これが全部いくらでも無料なのです。
3杯まで無料のアルコールは、1杯頼むごとにリストバンドについているチケットを切り取ることで注文できます。

 

 

ブロックごとに決まっているサーバーの方が定期的に注文を聞きにくるので、欲しいものがあればオーダー。
たまに、スナックをごそっと持ってきて欲しい人ー!と言って配っているので、もらえるだけもらっても問題無いです。

このサーバーの方々が本当に優しくて面白くてノリの良い方で、この席のシステム自体もとても気に入ったのですがスタッフの皆さんの対応が何よりも気に入りました。
オーダーをに聞きに来てくれるのは、「ずっと座ってな!できるだけ長い間、試合を楽しみな!」という気持ちからのサービスのようです。
彼らの対応から本当にその気持ちが伝わってくるので、とても居心地が良かったのだと思います。

 

 

実は私には、海外旅行、特にアメリカを旅行する時には食べ物を食べなくなるという癖があるのです。
というのも、油か塩か砂糖のどれかだらけの、不健康な料理ばかりという印象があり…(笑)
昔留学していた時はそんな料理も普通に頂いていたのですが、その時に不健康な体を手に入れたので若干のトラウマがあったのです(笑)

でも、ここでオーダーしたタコスが美味しくて!
ドレッシングはカロリーが高いけれど、それでもタンパク質も摂れて野菜も頂けるタコスへの信頼が高まりました。

その隣にあるチップスはもちろん脂質高いと思いますが、ここへきて「まあいいか!」とテンションに任せて完食することができました^^

これのおかげで今回のアメリカ旅行中はちゃんとした料理をしっかり頂くことができたので、Diamond Levelのタコスに感謝!(笑)

 

 

Diamond Levelの両脇は、選手が通る通路になっています。

試合中でも選手がダグアウトから奥に下がったり奥から出てきたりするので、いつ何時も目が離せません。
選手により近付きたい方は、端の席を取ることをお勧めします。
3塁側がアスレチックス、1塁側がビジター選手のダグアウトです。

 

 

試合終了後はその通路を歩く選手からサインをもらえるチャンス!
Diamond Level席から、上のネット裏席から、色んな人がここの通路付近に集まってくるので混みますがDiamond Levelからの方がきっともらいやすいと思います。

ただ、この日はヤンキースが負けてしまったせいかサインをくれる選手はひとりもおらず…。
試合後だけではなくて試合前もここでもらえるチャンスがあるそうなので、早めに行って選手を待つというのも手ですね。

 

 

グラウンド解放というラッキーなおまけ

ジャッジ選手にサインをもらえなくてしょんぼりしていましたが…
スタッフの方から、「君もグラウンド行く?」と声をかけられて、「え、いいの!?」と(笑)

毎試合後にグラウンドを解放しているのか、この日運が良かったのかは分からないのですが、偶然にもMLBのグラウンドに足を踏み入れることができました。

やっぱりダグアウトは綺麗ではないですね(笑)
日本のプロ野球のダグアウトより質素なのは意外でした。
ベンチが一列に置いてあるだけなんて、そこら辺の公園のダグアウトみたい。

 

 

しっかりグラウンド整備をされている横を、ファンが走ったり写真を撮ったり。
お好きにどうぞ楽しんで〜という広い心を感じました。

 

 

ベースランニングをしている子どもが多くて可愛かったです^^
小さいうちからこんな経験をさせてもらえるなんて、羨ましい限り。
MLB選手になることを夢みる子どもたちが増えそうですね。

 

 

とてもお気に入りの球場になりました

オークランドという治安の悪い地域の球場とは思えないくらい、陽気で優しくて楽しい雰囲気の球場。

スタッフの方々の対応に感動しただけでなく、隣の席のお客さんと楽しく話して盛り上がったのもいい思い出になりました。

さらにいいなと思ったのは、ビジターのユニホーム着てても全然問題無かったというところ。
スタンドにいるファンたちが、相手チームファンを嫌うようなことはなく、冗談で笑いながら貶し合っている姿が見ていてとても楽しかったです。

日本で人気のある球場なわけではないのであまり期待していなかったのですが、思いがけずとてもお気に入りの球場になりました。
野球が好きな方は、絶対楽しいと思う。

そして、こんな球場が日本にもあればなと心から思いました。
・スタッフ全員から「今日の野球を楽しんでね!」という気持ちが伝わってくる。
・野球を精一杯楽しんでもらうために陽気な接客で最高のサービスを提供してくれるVIP席がある。

RingCentral Stadiumは、球場自体に大きな特徴があるわけではありませんでしたが、人がとても温かい球場です。

サンフランシスコに行く予定のある方は、ぜひ隣町のオークランドにも訪れてみてください。
(ただ、治安だけは本当に気を付けてください…!)

 

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RingCentral Colisem

7000 Coliseum Way, Oakland,
CA 94621